虫歯の治療について
2022/10/11
タイトル
虫歯について
虫歯の進行度合いにより治療内容が変わります。
まず歯の構造を少しお話します。歯の一番表層は固いエナメル質で覆われています。その内側には象牙質とよばれる組織があり、エナメル質よりやわらかい特徴があります。そしてそのまた内側に歯髄と呼ばれる歯の神経があります。
虫歯は、口腔内の細菌が食べものなどの糖質を分解して作り出された酸によって、歯が溶けてしまう病気です。
初期の虫歯は歯垢(プラーク)から出る酸によって、歯からミネラルが溶け出し、エナメル質表面からわずかに内側の密度が低くなった状態で、歯に穴があく手前の段階です。歯の表面にツヤがなく、白濁や薄茶色に見えるといった特徴がありますが気づきにくく、痛みもありません。
軽度の虫歯はエナメル質が溶けて穴があき、黒く見えますが痛みはほとんどありません。
「冷たい飲食物がしみる」「食べ物がひっかかるようになった」など、私たちが異変に気づいて歯科を受診しようと思った時には、中等度の虫歯になっており、この状態は虫歯菌が象牙質に達しています。
さらに進行すると歯の大部分が溶けてしまい、虫歯菌が歯髄に到達し、激しい痛みを伴う重度の虫歯になってしまいます。
また一方で、口腔内では歯を溶かす「脱灰」と、修復を行う「再石灰化」が繰り返されています。
脱灰とは、虫歯菌が作り出した酸によって、歯の表面のエナメル質からカルシウムやリン酸が溶け出てしまうことを指します。再石灰化とは、脱灰によって溶け出したカルシウムやリン酸が唾液によって再び歯に取り込まれ、歯が元に戻ることをいいます。実に脱灰と再石灰化が同じ程度で繰り返されている間は、健康な歯が保たれています。このバランスが崩れるような状態、例えば糖を頻繁に摂取したり、歯磨きを怠って歯垢が長時間付着しているなど、脱灰が促進されるような口腔環境が続くと、再石灰化の修復スピードが追いつかず、初期虫歯へと進行してしまいます。ただし、初期虫歯の段階では脱灰よりも再石灰化が促進されることで、歯が修復されて元に戻ることがわかっています。そこで登場するのがフッ素の重要性です。
フッ素には、歯面の強化や、再石灰化を促進する作用、歯垢にいる虫歯菌が作り出す酸の生成を抑制するといった働きがあり、虫歯予防に有効であることから、ハミガキ剤などによく配合されています。当院でも予防歯科の観点から小児から高齢者まで、治療の終わりにフッ素を塗布することを積極的におすすめしております。
初期虫歯を超えるともう元には戻りませんので、なるべく早く虫歯菌を除去する必要があります。こうなると虫歯にかかった歯を部分的に削る必要が生じます。ここで大切なのは虫歯菌を残さず完全に取りきることです。少しでも残っているとまた虫歯が進行するリスクが高くなります。
虫歯は痛みを感じる前の治療が有効です、そのままほおっておいても治ることはないのです。是非定期的な歯の検診を受けていただき、虫歯の早期発見と治療をおすすめいたします。
学芸大学やまびこ歯科医院では痛みの少ない丁寧な治療を心がけておりますので、虫歯かなと思ったら早めに受診お願いいたします。
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