歯ブラシと電動歯ブラシどっちがいい?
2022/10/13
こんにちは今日も雨が降ったりやんだりで肌寒いですね、院長の石原です。
今日は普通の手用歯ブラシと電動歯ブラシどっちがいいのか少しお話しておきます。
普通の歯ブラシも現在様々なタイプがございます。このへんの話はまた別の機会にしますが、電動歯ブラシは大きく分けて3種類くらいあります。
音波歯ブラシと超音波歯ブラシそれと高速回転タイプの電動歯ブラシです。
音波と超音波は単純に振動数の違いで超音波はより細かくだいたい1分間に120万回以上振動するものが主流となってきております。高速回転タイプは1分間に3,000~7000回転する電動歯ブラシになります。
電動歯ブラシの中でもメーカーによって様々な特色があります。このへんもまた機会があればお話しします。
今日は患者様から「手用歯ブラシと電動歯ブラシどっちがいいの」という質問が多いので説明します。
電動歯ブラシの利点は
①お年寄りから若い方まで幅広く簡単に汚れが落とせる。
②歯磨きの効率がよい(手用にくらべ短時間で磨ける)。
③疲れにくい。
①について電動歯ブラシは非常に高速に振動しますが、高齢者で手をうまく動かせない場合でも歯にしっかり電動歯ブラシをあてることができれば磨くことができます。
②は超音波や高速回転タイプの電動歯ブラシは人ではマネすることができないスピードで振動や回転しますのでその分時間も短くなります。
③これは手を小刻みに横に振動させることなく、歯に軽く押し当てるくらいですみますので疲れにくいといえます。
電動歯ブラシの欠点は
①高価である
②電池が切れると使用できない
③使い方をあやまると歯や歯肉を傷つけることがある。
①手用歯ブラシは高くても1000円以下で購入できますが、電動歯ブラシは安くても2000円程度、効果が期待できるものは10000円前後します。また先端のブラシは消耗品ですので交換が必要です。
②電動である以上電池や電源がきれると使用ができなくなります。
③非常に高速で振動または回転しますので正しく使用しないと歯が削れたり歯肉が痩せてしまうことも考えられます。
手用歯ブラシの利点は
①とにかく経済的
②種類が豊富で自分の歯の状態にあわせて選ぶことができる。
③どこでも売っている
①価格は高くても1000円以下、だいたい500円以下が主流です。
歯ブラシは基本的に消耗品です。歯ブラシの交換時期についてよく質問されますが、理想は1から2か月に一回とされています。毎日使っていると歯ブラシは不潔になりやすく、また毛先が広がっていなくてもブラシの先端は摩耗してくるため、実は2週間を過ぎるとだんだんと清掃効率がさがるとも言われています。
手用歯ブラシは1から2か月に1回という頻度でも、安価なので気軽に交換することができます。電動歯ブラシは先端のみ交換ができますが、先端だけでも数千円することがあります。交換がしやすく清潔で清掃効率を保ちやすいのが手用歯ブラシの利点といえます。
②毛先の種類がフラットなもの、山切りのもの、先端が細くなっているもの、その他メーカーによってさまざまな形態があり、選ぶことができます。
また毛先の形態だけでなく子供から高齢者までそれぞれの時期によっても使い分けることができます。例えば乳児用、学童期用、子供の仕上げ磨き用、永久歯用、歯周病用、一番奥歯用などその種類が豊富にそろっています。
③電動歯ブラシは家電量販店や、大きなドラッグストアでないと品揃えも少なく、売っていないところも多くあります。しかし手用歯ブラシはコンビニでもスーパーでもドラッグストアでも、どこにでも売っています。
手用歯ブラシの欠点
①時間がかかる。
②うまく磨くにはある程度の技術が必要。
①手用歯ブラシは、自分で手を動かすため、電動歯ブラシと比較すると磨き終わるためには時間がかかります。手用歯ブラシは、正しく磨いた場合でも、清掃の効果と清掃にかける時間はある程度比例するように思います。
②さまざまな種類から自分に合ったものを選ぶことができる手用歯ブラシ。細部まで磨くことができるのは良い点ですが、その分ある程度の技術が必要です。特に奥歯は歯ブラシが届きにくく、技術がないと磨き残しやすい部分です。
手先が器用な方は比較的早く上手に磨けるようになりますが、何度磨いても歯垢(プラーク)が残ってしまう…という患者さんも多くいらっしゃいます。同じ歯ブラシでも人によって効果に大きな差が出てしまうのも、手用歯ブラシの欠点といえます。
結局のところ電動歯ブラシと手用歯ブラシはどっちがいいのかというと、その答えは
使う人や使い方によってどちらが良いかは変わってくると思います。年齢や性格、好み、お口の中の状態によっても変わってきます。
そのため電動歯ブラシの方がおすすめ、手で動かす歯ブラシの方がおすすめ、とは言いにくい部分があります。電動歯ブラシでも上手く操作できなければ汚れは残りますし、手用歯ブラシでも上手く操作できればほとんどの汚れを落とすことができます。
電動歯ブラシは誰でも簡単に汚れを落とすことができると言いましたが、これはメーカーが推奨しているような正しい使い方ができた場合の話です。
実際来院された患者様で、最新の超音波歯ブラシを使用されていたのに磨き残しが多く虫歯ができていたこともあります。それは歯ブラシ自体は最新で、高性能のものであっても上手に使いこなせていなかったためだと考えられます。
実際電動歯ブラシを使用したことがある方はわかると思いますが、特に超音波の電動歯ブラシなどは非常に高速で振動するため、唇がくすっぐったい感じがしたり、また【磨いた気】ばかりがすごくしたりで、実際の磨いた時間も短くなりがち、また一番大きいのが歯や、歯と歯の間、歯と歯肉の境目に歯ブラシの毛先が当たっていない状態でスイッチを入れて、そのままさっさっと横に動かしてるだけのことが結構あります。前にもお話しましたが、歯磨きの大原則はお風呂掃除と同じで、重要なのは汚れがついているところにピンポイントでブラシを当てることです。違うところにあててスイッチをいれてもその部分しか磨けないのです。つまり電動歯ブラシで気をつけなければいけないのは、この【磨いた気】ばかり感じるのでなく、実際に鏡をみてここが汚れているからここに歯ブラシの毛先を入れて磨こうという気持ちで使用すれば、手用歯ブラシより圧倒的に効率よく磨けると思います。
私のおすすめは手が上手に動かせる人は手用歯ブラシでじっくりと、奥歯や歯の裏側もしっかり磨き残しなく磨くのがいいと思います。また高齢者や手が上手く動かせない方、時間を短くしたい方は電動歯ブラシをおすすめします。しかし、その場合はくれぐれも磨いた気ばかりするのでなく、説明書をよく読み正しい方法で、しっかり汚れている場所を確認してご使用ください。
ちなみにわたくし自身は手用歯ブラシを使用しております。
学芸大学やまびこ歯科医院では歯みがきの仕方をはじめ、クリーニングや虫歯治療の内容などしっかりと説明させていただきます。お気軽にお問い合わせください。
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